特別レビュー1  映画「The Goonies」/「Stand by Me」

 
こんにちわ、TKです:->
京都では日々暑さが増しているのを感じています。
ちょっと前までは服を何枚も着こんでたのにもう薄着の季節なんですね〜
TKは気が早いものでこんなに暑いともう夏休みのことばかり考えてしまいます(゜))<<<



 さてさて、今回はちょっと趣向をかえて映画のレビューに踏み込んでみたいと思います。
 その名も「TKがオススメする夏に見たい映画!」。1980年代のアメリカ映画からチョイスしました。
(※ネタバレ注意! ある程度のネタバレはご勘弁ください……)


「The Goonies」は1985年に制作されたリチャード・ドナー監督の作品です。

ロブ・ライナー監督。
(こちらはご覧のとおり、ブルーレイです。DVDの絵柄よりも好みだったのでこちらにしました)

まずは簡単にあらすじを。
●「The Goonies」
主人公マイケル・ウォッシュ(以下、マイキー)はある悩みを抱えていました。銀行の陰謀計画に巻き込まれていたからです。彼の両親は銀行に借金をしているのですが、弱味につけこんだ銀行は借金をチャラにする代わりに土地を手放させようとさせます。銀行の目的は彼の住んでいる町をゴルフ場にすることでした。そうはさせない! と海賊伝説「片目のウォーリー」にすがった少年たち。彼らは宝の地図を持って冒険にでます。

少年たちが信念を持って戦う話はたくさんありますが、『十五少年漂流記』とはまた違う面白さが楽しめます。
帰ろうとする少年たち、町を救おうとする少年たち。それぞれの目的は違いますが、少年たちの個性が際立っています。

十五少年漂流記 (創元SF文庫)

十五少年漂流記 (創元SF文庫)

●「Stand by Me」
12歳の夏、ある事件がゴートン・ラチャンスのもとに飛び込んできました。行方不明になった少年が30キロ先の森の奥で死体となって野ざらしになっているというのです。その情報を伝えたのはいつもゴーディ(ゴードンの愛称)と仲がいいバーンでした。英雄になれる、と信じた少年たちは町を出て死体捜しの旅に出ます。

日本にも似たような話がありますね。湯本香樹実『夏の庭』。1994年の作品です。少年たちがもうすぐ寿命を迎えるであろう老人を観察する話です。

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)



この2つの作品に共通するのは「複数人の少年たちが活躍する」点と「必ず最後には元の町に戻ってくる」という点です。
少年たちの友情や兄弟愛、形は違いますがどちらも少年たちの複雑な思春期の心を描いています。


たまには少年/少女時代に帰りたくなるような夏の思い出を。








 

書評7 話し方のマナーとコツ(暮らしの絵本)

こんにちわ、TKですC:。ミ

今回は手引き本の紹介をします。生活に彩りを与えてくれる本です。

話し方のマナーとコツ 暮らしの絵本

話し方のマナーとコツ 暮らしの絵本

学研教育出版社から出ている、『話し方のマナーとコツ(暮らしの絵本)』。
大好評なシリーズです。

一般には「マナーとコツ」シリーズと言われているとか。

このほかにも、「お仕事のマナーのコツ」、「食べ方のマナーとコツ」などがあります。
(わたしもこのほかに「お付き合いとマナーのコツ」を持ってます)

ちょっとしたコミュニケーションのコツをイラストを使ってわかりやすく教えてくれる、
便利な本。
人間関係を円滑にしたい方、自分を魅力的に見せたいと思っている方にお勧めします。

たとえば:
〈女性にシビアな質問である「彼氏いますか?」「年はいくつですか?」等と聞かれたら……
「その質問は事務所を通してくださいっ」「○○年前では高校生でしたー☆」
と答える〉など(『話し方のマナーとコツ』より)。

あまり答えたくない質問をされたとき、こんな風に会話で歩み寄れたら
関係を崩すことはありませんよね。ああ素敵(うっとり

人と関係を築く上で重要なコミュニケーション。
今よりももっと素敵なものにできるなら?


今回は、ルンルン気分でおうちで読める書評でしたー.。o○

書評6 ナンセンス・カタログ

こんにちわー、TKです。
今日で21歳になりました:)☆

前回は『ナンセンスの絵本』という本を紹介しましたね。
というわけで、今回は〈ナンセンス〉つながりがあって
なおかつわたしと同じ21歳の本をひとつ紹介したいと思います。

書評4『肉体の門』のときと同様に
表紙の絵が表示されないのが残念ですが……。

じゃじゃん! 
谷川俊太郎(著)×和田誠(絵)『ナンセンス・カタログ』
ですっ ちくま文庫から出ています。

これはエッセイなのですが、普通のエッセイよりも文字数の少ない
ショート・エッセイ集。谷川俊太郎のやさしい文章と
和田誠のユーモアのある絵が一つになって、はじめて作品といえる
エッセイ集になっています。

和田誠って誰?」って思った方のために
他の本の表紙を↓

あくま

あくま

[星新一]の本の挿絵や[週刊文春]の挿絵をよく描いてらっしゃる方です。
(好きなイラストレーターのかたの一人です)

この本で谷川俊太郎はよく文章に「〜ね」「〜だよ」を多用しています。
慣れなれしい文章は基本的に嫌いなのですが(「ねぇ! ねぇ! 見てよ!
面白しろいんだよ〜!!! 絶対見るべきだよ〜!!!」という感情が
伝わってくる文章には興ざめ)いい距離を保ちつつ読者に語りかけてくれる
ので続きが読みたくなります。

恋愛の「押し引き」と一緒ですね。ひとつのテーマに対して文章量が短いし、
語りかけると思ったら「どうなのかなあー」なんて言って遠のいていく。
基本的には言いっぱなし、投げっぱなしなんですがそれでも読みたいと思わせてくれる。

ナンセンスなもの、例えばラジオ。1992年当時ではレシーバ。言い方がくるくると時代に
よって変わるもの……、本。読者と作者の距離、握手会。本のある挿絵……。
次から次に物事について言及していきます。

2週にわたって「ナンセンス」に関係する本を紹介したわたしですが
「ナンセンスとは何か? センスとは何か?」
と問われると言葉につまってしまいます。

何かしらのセンスについて話しあうことは日常生活のなかでもあるけれど
「センス」という言葉の意味をうまく説明できる人なんていないんじゃないかな。

ただわかるのは、悪趣味じゃないってことぐらい。

常識の範囲に捉われずに有意義なものと無意義なものを
組み合わせて作るナンセンス文学。

一度あなたも身の回りのセンスについて考えてみては
いかがでしょう:O

書評5 ナンセンスの絵本

 
こんばんわー、TKですー:-)
早いものもうで5月の4週目ですね。今週はがんばって2回のブログアップを図りたいと思います。

TKは小説や詩が大好き。読んだ本は胸を張れるほど多くはないのですが、
去年近代詩に触れてからというもの、自分の周りにある言葉の音に注目するようになりました。

白秋や林芙美子中原中也が個人的には好きですね。
去年、角川文庫で売っていた中也の詩集を買ってからというもの、詩集を買うことにあまり抵抗がなくなりました。

そんなわたしが今回紹介する本はこれです↓

完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫)

完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫)

はいっ、岩波文庫から出ている『完訳 ナンセンスの絵本』です。
作者はエドワード・リア。ルイス・キャロルに多大な影響をあたえた、とも言われているお方です。

彼は何をしたかというと、リメリックというジャンルの詩を
自分の絵と一緒ににイギリスで広めた人です。

言葉遊びの要素を十分に含んだこのリメリックはリアの画を添えるだけで可笑しな空想の世界にわたしたちを連れていってくれます。

翻訳者は英文学者を務める柳瀬尚紀さん。

枕にして寝ると、ユニークなユーモアと一緒に夢の世界にいけること間違いナシ。


今回は先週の「面白い本」を引き続いての紹介でしたっ。
また今週中にお会いしましょ〜

書評4 肉体の門

こんにちわー:)
TKです。

最近気候が暑くなってきましたが、みなさん体調崩していませんか?

TKは今週かなり忙しく、学生ながら企画を考えたりページの構成を担当したり
既存の雑誌に関わるお仕事をさせていただいたりと充実感満載でした。

5月病に浸る時間もない……って感じですね。

さてさて、第四回目を迎えた芸大生TKの「ワクワク」書評リポートレビューですが
今回は面白い本を紹介したいと思います☆

肉体の門

肉体の門

 1995年に刊行されたこの『肉体の門』。
1947年に映画化された同名の映画がありますがこの本は小説ではなく、俳句の本です。

ふつうの俳句は「季語」を使って作られるですがここでは「肉語」を使って俳句が作られます。
固くて真面目な俳句とは大違い。
「ある程度下品につくる」という信念のもとで作られた俳句の面白さにドキがムネムネしてしまいます。

清水ちなみ×原田宗典が作るお下劣な雰囲気。

恋の季節が来る前に一覧してみるのもありかも。

書評2 宇宙授業

 

 こんにちわ、TKですー。
今回のテーマは「宇宙」:-)

前回は絵本だったので今回はテーマを大幅にかえて宇宙にしてみました。

宇宙授業

宇宙授業

社会で慌ただしく暮らしていると私たちは地球に住んでいることを
忘れそうになりますよね。

地球から一歩でるとそこは宇宙。
そこには空気も音も水もありません。

この本は

宇宙とは何か?
星の数はいくつ?
宇宙人はいるの?

・・・・・・などの問いに誰でもわかる言葉で宇宙についてレクチャーしてくれます。

著者は大阪府立住吉高校教諭、元・宇宙航空研究開発機構JAXA)職員の
中川人司さんです。

時間が余っているので余談を少し。

実は、宇宙と地球の関わりあいの歴史って深かったりするんですね。

ナスカの地上絵
ガリレオ天文学
世界で初めて宇宙に行ったソビエトのユーリイ・ガガーリン
動物で初めて宇宙に行ったロシアのライカ
月に初めて着陸したアームストロング大佐.....

私も少しだけ宇宙との関わりあいがありました。
昔、近所の兄ちゃんが月に土地を買っていました。
「3000円で土地を買ったよ」と言っていましたが果たして彼が生きている間で土地を使う日は来るのでしょうか・・・・・・(^_^;)

けれども、最近は本当に宇宙に住居を建てる計画が進んでいるとかいないとか。
では、TKも将来は宇宙に住んでいる可能性があるってことですかね!
さよなら、ユニバース。

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

友達がオススメしていました。面白いですよ。

書評1 「絵本のつくりかた」

 
みなさん、こんにちわ!
本が大好きな芸大生TKです:-)
毎回ゆる〜く本を書評していこうと思っています。


 近年、絵本は様々な発展を兆し、2007年には「大人の絵本ブーム」で書店の絵本コーナーが賑わいました。その勢いは2013年現在もとどまることなく続いているようです。
大人ならではの視点〉で絵本を楽しむ。今や絵本は小さい子供だけの本ではない、と言えると思います。

今回、記念すべき第一回目の書評は「絵本」。
みづるレシピシリーズ、「絵本のつくりかた1 あこがれのクリエイターとつくるはじめての物語」です。この本は絵本とものづくりの雑誌『みづゑ』(2002〜2003年)に掲載された記事をまとめたものです。


絵本のつくりかた〈1〉―あこがれのクリエイターとつくるはじめての物語 (みづゑのレシピ)

絵本のつくりかた〈1〉―あこがれのクリエイターとつくるはじめての物語 (みづゑのレシピ)

絵本を読むだけではなく、つくってみること”をテーマに、様々な絵本作家のインタビューが載せられています。
この本の目玉は表紙を描いた酒井駒子さん、100%0RANGEさん、あだちなみさんの「本のこだわり」が掲載されている点です。

自費出版・印刷・制作のページも設けられています。

 正直、絵本は読むだけ・・・でしたが、とっても楽しめる内容で、「人と絵本の関わり方」を考えさせられました。

絵本は人それぞれにこだわりがあるもの。小さいころに読んだ本が今でも忘れられない・・・なんてこと、ありませんか? 親子の絆を深めるコミュニケーションであるとともに、日常の生活の一種の楽しみでもあると言えるのではないでしょうか。